依子さんとの出会いで素晴らしいと思ったのは
他にもあります。
それが基樹さんのオシャレを楽しむ気持ち
それを実現させる依子さんの実行力でした。
「もともとはおしゃれな息子だから」
と依子さんは教えてくれました。
そしてミシンを使えるお友達にお願いして、
今までの基樹さんの服を
経験で着せづらい改善点を説明し、
アイデアいっぱいの
いわば「車椅子着」
を作ってしまいました。
「私は出来ないから、意見を言うだけよ。
全部この方が直してくれたんだから」
と、たまたま同席できた縫製役のお友達を紹介してくれました。
お友達はお友達で
「言われたように縫っただけよ、考えたのはこの方だから」
と笑顔で返すこのコンビネーション。
福祉機器展ではそれを展示してありました。
例えばパンツ。履かせにくいし、オムツ交換もしにくいからと
布を足して、ファスナーを二つ付け、しかも長いファスナー。
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車椅子のままオムツ交換可能だそうです。
「上着はアームホールが小さいから三角形の布を足せばいいだけなの、
それで着せやすさがぜんぜんちがうのよ」
と仰っていました。
そしてアウター。
ジャンバーだったものを加工して、マント風に。
「中に重ね着してもさっとはおれるのよ」と。
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創意工夫ってこういうことだなと感動しました。
まだたくさんのお洋服があって、どれもこれもおしゃれ。
愛情と優しさと実用性、
オシャレをすれば外に行きたくなるでしょ、という依子さんの思い。
キャンナスが願っていることと同じ気持ちを依子さんの中にも見つけました。
そうそう。
JOY COM(ジョイ・コム)事務局には実は秘密が隠されています。
基樹さんの愛犬「三太くん」が名前を連ねています。
三太くんのドッグセラピーの力も基樹さんの回復に大きく役立ったそうです。
世の中にはたくさんの治療や在宅医療のための選択があります。
医療、治療家、ヒーリング、セラピスト、などなど。
科学で証明できるものもあれば、そうではないものもたくさんあります。
どれがいいとキャンナス金沢でおすすめしているわけではありませんが、
今回は私たちとの出会いの一つ、情報を探したどり着いた方の選択肢の一つ
としてのご紹介です。
その点をご理解いただければと思います。