詩①  ~タンポポ~ 

        タンポポ         松本康央

 

穏やかな日差しを浴びて
春の訪れを待っていたかのように小さな背の黄色い花を咲かせる


中には白い花びらをしたタンポポが

「私を探して!そして見つめて・・・」
主張するかのように


やがて白い綿毛となり、気持ちよさそうに綿毛が

春の風に吹かれて揺れていた

 

風で飛ばされたタンポポの綿毛は、
風に運ばれて遠くの土地で芽を出す。

 

綿毛は風に乗って種を運び
仲間を増やすこの世の春を謳歌する
その種は愛の象徴であり、
たどり着いたところでその愛を根付かせる
想い人のもとに届くように
一息で全部飛ばせたら恋が成就するんだそうだ
黄色や白の花を咲かせる
一面に咲き誇るタンポポの花々は
春の陽の光に照らされて鮮やかに輝いていた。

 

タンポポの綿毛のように
大空へフワフワと風に乗り
自由に青空をたびしてみたいもんだ

 

タンポポの綿毛が飛び立っていく姿からつけられた
タンポポの花言葉は「別離」
卒業や就職、現在の場所から新たに巣立っていく人へ贈ろう
お別れになってしまうけど、人生において次のステージへと上がっていくあなたを応援している
そういう気持ちが相手にもきっと届く
タンポポは、土地がアスファルトでもしっかり根付き
何度踏まれても生き続ける強い花
僕もそんな存在になりたい

 

小さなお日様のような可愛い花
フワフワの綿毛は、老若男女を虜にする
そんな、誰にでも好かれるタンポポのような存在になりたい

 

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